カリモク60Kチェア

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カリモクは、愛知県刈谷市の江戸時代から続く材木屋「白半」の末子として生まれた加藤正平(創業者)が1942年11月に「刈谷木工有限会社」を設立。

太平洋戦争真っ只中のこの時期、軍需工場の下請けで銃剣の把手製造するのを皮切りに数多くの軍需の製造に携わる。戦後の1947年2月「刈谷木材工業株式会社」を設立。

当時成長産業であった紡績産業の豊田自動織機の紡織木木部品の製造をはじめる。そこから、1960年代前半に掛けて、輸出用の木函、ミシンテーブルの製造に携わる。1959年からは、河合楽器のピアノの鍵盤等の製造にも携わり、高度な木工技術を習得していく。
この技術を活かし、ステレオキャビネットをはじめとする洋家具の製造を開始する。

1964年5月、国内での家具販売に本格的に参入するため、「カリモク家具販売株式会社」を設立。日本全国の家具小売店への営業を開始。このとき、製造品目は、応接椅子とテーブルがメインでした。
現在のK-チェアや、ロビーチェアの製造が開始されたときでもあります。
その後、製造品目を増やしていき、サイドボードや、Dチェアが誕生します。

そして現在、カリモク家具販売は、1960年代に生まれた家具の中から、最も普遍性のあるデザインを選び抜き、「カリモク60」として新たに販売を開始しました。時代の流れとともに、廃盤になってしまった商品も新たに復刻、現代の生活に合わせた新鮮な提案を行っています。





60VISION

1960年代、日本にマーケティングと言う概念が今のように浸透する以前、日本のメーカーは消費者のニーズを伺うよりも、自分たちが作り、提案したい「世界に通用するスタンダード」を、情熱をこめて作っていました。この頃に誕生した商品には、シンプルで品質がよく、普遍的なものが多くあります。しかし、これらは時代の激流の中で、また、消費の多様化により次々と生み出される「新商品」に埋もれ、そのほとんどが廃盤になっていきました。

60VISION(ロクマルビジョン)プロジェクト」は、そんなすばらしい商品たちを、単に「ブームの復刻」ではなく、その商品に込められた企業のモノづくりへの思いとともに掘り起こす、「ロングライフデザイン」のブランドです。

変わり続ける時代だからこそ、変わらない価値、変わらないデザインと生活する。

日本のほんものを作った企業だけが集まれる仕組み、それが60VISONです。

60VISIONは、企業の原点を売り続けるブランディング手法により、流行に左右されない普遍的な定番商品をしっかりと作るメーカーと、しっかりと売るマーケットを開発するプロジェクト。

カリモク60」からスタートし、日本を代表する製造メーカーが参加する異業種合同プロジェクト60VISION(ロクマルビジョン)は、財団法人日本産業デザイン振興会が主催する「2008年グッドデザイン賞」(Gマーク)中小企業庁長官賞を受賞しました。(当時の参加企業は12社)

グッドデザイン賞の審査では、

「レトロや懐かしさではなく、"原点に帰る"だからこれを評価しないわけにはいかない。目新しいデザインの商品が氾濫する中、世界に通用するスタンダードを作る、という精神に基づいた商品を蘇生させ現代に問う、という斬新な試みに賛意を表したい。12のメーカーとスクラムを組み、作り手ばかりではなくマーケット開拓までを視野に入れているこの試みと志しを評価したい。」

という総評を受けました。

メーカーの最新デザインが一堂に集まる中で、40年以上にも前につくられた製品がデザイン的にも、機能的にも現在もなお力強い存在感を持ち続け、またその製品づくりに込められた思いが高い評価を受けたことはメイドインジャパンのものづくりの底力を改めて実感する機会となりました。
60VISIONでは、長く愛されるデザインをしっかりと作りつづけ、売りつづけ、使い続けるという活動を深め、広めていきます。


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