マルニ木工さんの工場見学に行ってきました!!
まずは、敷地が広い!!周りを見渡せば大自然が!!
工場見学の前にはマルニ木工さんの歴史を勉強です。
1928年創業。今年で90周年を迎えられてます!!
日本の木工メーカーさんで考えると日本で3番目に古いそうです。
第二次世界大戦時期には戦闘機の木製尾翼等を研究、開発されていました。
ここで高度な木工技術を確立されて後の家具作りにも活かされて行きます。
1968年には「ベルサイユ」シリーズが大ヒット。
東洋一のメーカーに。
バブルが崩壊後、ゆっくりと下降をたどっていく中、会社を変えていくのは何か?
ということで商品開発に力を入れていかれました。
そういう思いがキッカケで「日本の美意識へのメッセージを椅子に託してください」というテーマをもとに
2004年に始まったのがネクストマルニプロジェクトです。
従来マルニは、企画・デザインから製造までの全工程を一貫して行ってきましたが、
このプロジェクトでは、世界の11人のデザイナーにデザインを依頼、そして要望された通りの
ものを職人さんが仕上げていきました。
このネクストマルニが大きな転機になり、世界の11人のデザイナーの一人だった深澤直人とマルニ木工さんの物語がスタートします。
目指したものは100年使っても飽きのこないデザインと堅牢さを兼ね備えた家具。
そうして毎年マルニ木工から世界に向けて発表する作品が「MARUNI COLLECTION(マルニコレクション)」です。
では、その作品を支えている工場を見ていきます!
まずは板倉庫から始まり、木材乾燥室を横目にいよいよ工場内部へ!!
最初に思ったのが、機械と職人さん。
もちろん機械の工業化が進んでいるからこそ、安定した商品を数多く作り続けられるわけですが
各工程、必ず職人さんが携っておられ、うまく融合されてるんだなと思ったのが率直な感想です。
先程ご紹介した、「MARUNI COLLECTION」の中でもひと際輝く「HIROSHIMA」が各工程で作り上げられていき、最終組み上げられて完成していると思うとやはり力が入ります。
あの美しい椅子の大量生産を支えているのは5軸NC加工が必要不可欠。
正直自分は5軸って何?となりました。
縦、横、斜め、回転、スイングという5つの高度な動きで完成形に近い状態にま仕上げられます。
機械のスペックを超えている働きだそうです!!!!
そのプログラミングを完成させるのも想像が出来ないレベルです!
そしてやっぱり最後は人の手で、経験を元に仕上げて行きます。
こうして機械と人の手が組み合わさって、最高品質の椅子たちが数多く安定して供給され続けています。
余談ですが、Appleの新社屋「Apple Park」にはなんとこの「HIROSHIMA」が数千脚が並んでいるそうです。
世界的にデザインを意識してきたApple社が認めたデザイン、世界の定番として認めらた証のひとつです!!
こんなに凄い椅子なんだと改めて認識したと共に来店してくださった方にしっかりと伝えていきたいと思った一日でした。