
「スタンダードブラック」生産再開について
新型コロナウィルスの影響を受け、9月頃より生産がストップしていましたカリモク60の定番張地「スタンダードブラック」。その後、新たな生地メーカーとともに各種試験を何度も繰り返し、これまでに勝るとも劣らない「新たなスタンダードブラック」として生産再開し、入荷してまいりました。 お待ちいただいていたお客様には、大変長らくお時間を頂くこととなってしまいました。

「新たなスタンダードブラック」とはいえ、カリモク60のシンボリックな張地。色・艶にはこだわっており、見た目の違いはほとんどありません。 強いて外観や質感での違いを挙げるとすれば、従来のものと比べ、新仕様は若干しなやかな(ストレッチ性がある)質感です。
色に関しては殆どわからないですが、光の加減や見る角度によっては、少しだけ新仕様の方が黒色を強く感じられるかもしれません。ただ、従来の製品をご利用でシートなどのパーツ交換をしたとき、シートと背もたれがツートンに見えるような差は感じられません。(もちろん、張地変更に関わらず、お客様ご使用による経年変化での色艶には個体差はござます。)
そして、今回3カ月半にわたり試作と試験を繰り返してまで、妥協なくこだわったのが「耐アルコール仕様」です。
スタンダードブラックなどのビニール素材は、柔らかくするために可塑剤を含みますが、アルコール(除菌消臭スプレーなど)によって可塑剤が減少すると、張地が硬化してサイズが縮むといった現象につながります。これにより縫製部分から引っ張られ裂けやすくなります。 新仕様のスタンダードブラックの張地は、合成皮革の耐アルコール対策では、きびしい試験にクリアした優秀な合皮となりました。 (ただし、アルコール類の塗布は、張地にとっては悪い影響を与えてしまいますので、これまでと同じく避けてください。)
試作と試験にかなりの時間を費やすこととなりましたが、結果的により良いスタンダードブラックへ改良されたと思います。
現在、FELICEでのご注文分は全て新仕様のスタンダードブラック張地に切り替わっております。 ご購入予定のお客様は、この新しいスタンダードブラックを是非体感してください。
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