カリモク60Kチェア60周年記念企画「47都道府県・ご当地Kチェア」第三弾

カリモク60を代表する「Kチェア」の60周年を記念して、2021年に「47都道府県・ご当地Kチェア」のアイデアを募集。 約150のKチェア愛、地元愛溢れるアイデアの中から、デザイン性・ご当地らしさなどを考慮し、商品化された第三弾がこちらのKチェアです。
2シーター、1シーターともに各30台限定販売となります。
応募アイデアを商品化


沖縄の青い海と青い空をイメージした配色です。背面の柄は、5つと4つの市松柄からなっている「ミンサー柄(ミンサー織)」です。「いつ(五つ)の世(四)までも」という意味が込められた、沖縄では昔から愛されてきた織物の柄です。
カリモクチェアもいつまでも愛され、使われるようにとこのデザインにしました。
「八重山みんさー」とは

「八重山ミンサー」は、素材が木綿・組織が平織り、生産地 が沖縄県石垣市と竹富町とする織物です。元々は、藍一色の 「ミンサーフ(ウ)」という帯であり、女性がこれを愛する男性 に贈ったものでした。近年まで竹富島にこの帯としてあった ものが、今日の「八重山ミンサー」の原型です。 みんさー織の最大の特徴である五つと四つの絣模様には「い つ(五つ)の世(四つ)までも、末永く・・・」という想いが込めら れています。また帯の両脇にはムカデの足に似た模様が施さ れており、通い婚の時代が反映されており「足しげくお出で ください」という意が表現されていると言います。 みんさーの語源については「綿狭」という説と、「綿紗」と いう説がありますが、いまだ不明です。紗とは綿花や麻等を 用いて紡いで作った細糸を言います。
ご当地Kチェアに使用する八重山みんさー織は、昭和46年創 業の株式会社あざみ屋(沖縄県石垣市)で織り上げていただ いています。 機織りはベテランの織子さんが手作業で行いますが、1日織り 続けても一人掛け用で約2枚、二人掛け用だと約1枚しか織り 上げることができません。それほど手間暇をかけて、1枚1枚 丁寧に織り上げています。 また今回の織物のデザインは、絣(五と四の模様)が大きく、絣 がずれない様に絣合わせをしながら織って行くため、その分 慎重な作業になるということです。
※絣(かすり)とは 部分的に染色した糸(=絣糸)で織り上げることによって、 その後に模様を表したもの。その発祥はインドと言われてお り、日本には琉球経由で伝わった。
アメリカのテキスタイルブランド「マハラム社」の張地

八重山みんさー織のKチェアは、沖縄の青い海と青い空をイ メージさせるものとして、北米を代表する世界的なテキスタイルブランドマハラム社の「モード」を採用。
再生ポリエステル繊維を80%使 用したエコフレンドリーな張地です。 またポリエステル繊維でありながらも、肌触りは柔らかさ と温かさのあるウールのような触感が特徴となっています。 ボタンも元アイデアの白色を忠実に再現するため、ベース 張地と上手く調和するよう、同じくマハラムのモード・ス ピンドル選びました。
Kチェア背面に施される鋲は、従来通りの 間隔だと八重山みんさー織とバランスを考慮して織物にあ わせて鋲を取り付けることにしました。 これにより、通常のKチェアの鋲は12個であるのに対して、 八重山みんさー織のKチェアは1つ多い、13個の鋲が施さ れています。
伝統工芸品を施した初のKチェアです。「いつのよまでも」という想いを託した特別なKチェ アを、ぜひこの機会にお楽しみいただけたらと思います。