こちらのペーパーナイフソファは、黒褐色の重厚な木材「ウェンジ材」とデンマーク・ソーレンセン社の「ロイヤルヌバック」を使用した宮崎椅子製作所50周年記念モデルです。
宮崎椅子製作所50周年記念モデル15アイテムのうちの一つですが、こちらの限定モデルのDC10チェアは樹種にエボニー色オイル仕上げのウォールナット材を使用、その他の限定モデル14アイテムは樹種にウェンジ材を使用しています。
[Gペーパーナイフソファについて]
ペーパーナイフをモチーフにしたアームの形状がネーミング由来のソファ。
デンマークのデザイナー”カイ・クリスチャンセン”がデザインしたソファ(初期モデルは1956年マグナス・オルセン社よりシリーズ121という名称で発表)を、2008年よりカイ・クリスチャンセン公認のもと、宮崎椅子製作所が復刻生産しました。ゆったりとしたサイズを細身の美しいフレームで実現しています。
宮崎椅子製作所50周年記念モデル
宮崎椅子製作所が創業して50年。 全国屈指の鏡台の産地・徳島で、鏡台のスツールを下請け製作することで技術を磨きながら、これまでに100アイテム以上の
オリジナル製品を生み出してきました。
デザインと技術を一体にした独創性をそなえ、日本でつくる意味と価値のある椅子づくりを目指す宮崎椅子製作所の取り組みは、デザイン開発を共に行う国内外のデザイナーや職人「作り手」、私たちFELICEのようなパートナーショップ「伝え手」、そして「使い手」であるお客様とが良い関係がつながって成り立ちます。
これまでのあゆみを振り返り、これからの50年もたゆまず椅子づくりに専念していく思いを込めてお届ける為に、ザイール産ウェンジとデンマーク・ソーレンセン社のレザーを使った「宮崎椅子製作所50周年記念モデル」15アイテムを限定生産します。
黒褐色の重厚な木材
「ウェンジ」

※上画像はウェンジ原木とboチェアのイメージ画像
穏やかな黒褐色で独特な表情を持つウェンジ材は、古くから貴重な木材と
して家具に使われてきました。乾燥がとても遅いため、時間をかけて十分
に乾燥させたものでないと良材にはなりません。また、強い材質でありな
がら、製作工程では割れを起こす場合もあるため、木目を読みながら丁
寧で慎重な作業が求められる職人泣かせの材料でもあります。
完成すれば収縮が少なく、安定性、耐久性、強度に優れます。重厚な素
材感は、クラシカルな家具にもモダンなデザインにも似合い、油分が多く
使う人の手に触れ磨かれることで美しい艶が増していくことでも人気の高
い樹種となっています。
ウェンジ材は導管(木目の筋)が深いので、オイルを2回塗りで仕上げています。
それによって深くオイルが浸透させて材を保護しています。
創業50周年記念特別仕様モデルは、1年間の期間限定販売ですが、今回仕入れたウェンジの原木が無くなり次第終了の限定生産品となります。
※DC10はウォールナット材のエボニー色オイル仕上げとなります。
北欧レザー
「ソーレンセン・ロイヤルヌバック」
創業50周年記念特別仕様モデルに使う張地は、デンマーク・ソーレンセ
ン社のナチュラルレザーです。デンマークでもっとも知られた皮革メーカー
であるだけでなく、ヨーロッパを中心に、アメリカ、アジアなどの多くの国々
で高品質なレザーとして高く評価され、世界の建築家やデザイナーとのコ
ラボレーションも多様に行っています。
「ロイヤルヌバック」シリーズは、革の素材感を活かしたアリニン仕上げ(染
料仕上げ)の最高峰。しっとりとしたスムーズな触り心地で、独特の艶消
しの光沢と色彩がインテリアに映えます。
カラーは、アーモンドとエクリュ、2色から選べます。
[DESIGNER]
Kai Kristiansen
カイ・クリスチャンセン
1929年8月8日デンマーク生まれ。デンマーク王立芸術アカデミーにてデニッシュモダンの祖コーア・クリントに師事し、木工や家具デザインを学ぶ。卒業後の1955年に自身の設計事務所設立。1966-70年"Scandinavian Furniture Fair"の立ち上げに参加。1965-75年 "International Furniture Fair"出展(ドイツ・ケルン)。オーストリア、パリ、ロンドンほか、数多くの都市にて個展を開催。
2008年より宮崎椅子製作所にてNo.42、Paper Knifeシリーズの復刻生産を開始。2010年の初来社以来、何度も宮崎椅子の工場(徳島県)まで脚を運び、現在も引き続き新作開発に取り組んでいる。
[BRAND]
宮崎椅子製作所
ミヤザキイスセイサクジョ
1969年創業。四国・徳島県のに拠点を置く、木の椅子づくり専門の家具メーカー。家具デザイナーの村澤一晃と小泉誠を中心に、Inoda+Svejeほか幾人かのデザイナーと職人が、現場で手を動かしながら生みだすワークショップ方式のデザイン開発。 機能性や利便性といった価値を椅子にそなえると同時に、さまざまなチャレンジやアイデアで、新しい方向性を見つけだしています。