蜜蝋ワックスのメンテナンス方法

蜜蝋ワックス仕上げ家具の
メンテナンス方法

自然の循環を生かしたシンプルなワックス。オイルでメンテナンスしたことはあるけと、「蜜蝋ワックスってなに?」「ハードルが高い」と感じられてはいないでしょうか? ここでは、蜜蝋ワックスのメンテナンス方法を紹介致します。

基本的なメンテナンス方法はオイルと同じ要領です。慣れてくれば、休日に家具のメンテナンスをする時間も、楽しく贅沢なものに思えてきます。 是非、愛着を持って家具のメンテナンスをお楽しみください。

※ここで紹介するメンテナンス方法やメンテナンス用品は、一般的で汎用性のある方法としてご紹介しております。 メンテナンス前に必ず各用品の使用方法や取扱説明書、家具毎のメーカーが推奨するお手入れ方法をご確認ください。

まずは準備から

用意するものは「蜜蝋ワックス」「スポンジ」「サンドペーパー」「ウエス(布)」。基本はこれだけでOK。

●「蜜蝋ワックス」について

蜜蝋ワックスにはA/B/Cと3タイプがあり、原料の蜜ロウ(無漂白)とエゴマ油の配分比率の違いでタイプが異なります。簡単に申し上げると固さが違います。  樹種によっては、油分の吸い込み方に差が生じますので、3タイプに分けて製造しています。  わかりやすく食品に例えますと、Aタイプがバター、Bタイプがヨーグルト、Cタイプはマーガリンくらいの固さです(気温によって異なります)。
Aタイプは、よく油を吸い込む材向き。桐・コルク・ベニア・無塗装合板など家具や、オイルステインや柿渋仕上げの上にもAタイプが向いています。(このページではAタイプを使用しています)
Bタイプは、原料のエゴマ油が精製していないタイプのため、エゴマの匂いが強めで、あまり一般的ではありません。
Cタイプは、ヒノキ、杉、パインなどほとんどのものに適応します。床のように広い面積を塗布する場合は、よく伸び塗りやすいのでおすすめです。

●「スポンジ」について

目の細かいスポンジをご用意ください。100円ショップのカー用品売り場などにある、カーワックス用のスポンジがあればベスト。
キッチン用スポンジは、泡切れを良くするために目が粗く作られているので、ワックスがけには不向きです。

●「サンドペーパー」について

粗目(#320)と細目(#1000)のサンドペーパーをそれぞれ持っていではOK。 数字が小さいほど粒度は粗くなり、数字が大きいほど粒度が細かくなります。 深い傷を消したいときは、粗めペーパーでやすりがけしていき、仕上げに細かいペーパーで仕上げていきます。

●「ウエス」について

いわば布切れです。汚れや木屑を取り除く用、」余分なワックスを拭き取る仕上げ用で2枚は用意して下さい。 着古したTシャツなどがあれば、それで充分です。

汚れを落として、表面を削る



お手入れを前に、まずは汚れを落とします。家具のメンテナンスをお肌のお手入れに例えられることがよくありますが、化粧水や乳液=蜜蝋ワックスであるとすれば、ここはクレンジングといったところです。 乾拭きでも十分ですが、汚れがひどい場合は、中性洗剤を薄めて水気を固く絞った布で拭き取って、最後に乾拭きをしてください。

汚れを拭き取ったら、木の目に沿って削ります。 傷を消したいときは、粗めペーパーでやすりがけしていき、仕上げに細かいペーパーで仕上げていきます。 ついつい力が入りがちになりますが、気になる箇所を集中的に削るのではなく、全体的に均一に削るようにして下さい。 テーブルなど広い面を削る場合は、サンドペーパーをあて木に巻くと平面が削りやすいです。

いよいよ蜜蝋ワックスを塗布





ワックスは少量(カレースプーンで半分くらいで、約半畳~1畳くらい塗れます)をとり、スポンジの上にパンにバターやマーガリンをぬるように薄くのばして、 その後、手でギュッギュッともみこむとワックスが均等にいきわたります。 サンドペーパーの時と同じように木目に沿って、すり込むように拭いてください。
また、厚く塗り過ぎるとムラになりますのでご注意下さい。コツは「ケチケチ塗ること」「薄く一度塗りで仕上ること」です。 ついつい多めに塗りたくなってしまいますが、塗りすぎないように薄ーく伸ばしてください。

塗ったらすぐに、余分な油を乾いた布で拭き取ってください。 長時間放置すると、乾拭きしても余分な油分が取れない場合があります。
約1~2時間で指で触れるくらいの乾燥状態になり、このまま12時間乾燥させると出来上がりです。

蜜蝋ワックスが完全に乾燥してから(2~3日後)、#1000のサンドペーパーで磨く→蜜蝋ワックスを塗布→乾燥を2~3回繰り返すことで、より塗膜を強化することができます。



【撥水効果】
オイルも蜜蝋も、よく水を弾いています。


弾いた水玉を押し潰して、しばらく放置


その後、拭き取りましたが、無塗装の箇所にはシミが、オイルと蜜蝋にはシミがほとんど見られませんでした。
(完全な撥水効果を期待するものではないので、基本的には水をこぼしたら、すぐに拭き取ってください。)



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