まずは準備から
用意するものは「蜜蝋ワックス」「スポンジ」「サンドペーパー」「ウエス(布)」。基本はこれだけでOK。
●「蜜蝋ワックス」について
蜜蝋ワックスにはA/B/Cと3タイプがあり、原料の蜜ロウ(無漂白)とエゴマ油の配分比率の違いでタイプが異なります。簡単に申し上げると固さが違います。
樹種によっては、油分の吸い込み方に差が生じますので、3タイプに分けて製造しています。
わかりやすく食品に例えますと、Aタイプがバター、Bタイプがヨーグルト、Cタイプはマーガリンくらいの固さです(気温によって異なります)。
Aタイプは、よく油を吸い込む材向き。桐・コルク・ベニア・無塗装合板など家具や、オイルステインや柿渋仕上げの上にもAタイプが向いています。(このページではAタイプを使用しています)
Bタイプは、原料のエゴマ油が精製していないタイプのため、エゴマの匂いが強めで、あまり一般的ではありません。
Cタイプは、ヒノキ、杉、パインなどほとんどのものに適応します。床のように広い面積を塗布する場合は、よく伸び塗りやすいのでおすすめです。
●「スポンジ」について
目の細かいスポンジをご用意ください。100円ショップのカー用品売り場などにある、カーワックス用のスポンジがあればベスト。
キッチン用スポンジは、泡切れを良くするために目が粗く作られているので、ワックスがけには不向きです。
●「サンドペーパー」について
粗目(#320)と細目(#1000)のサンドペーパーをそれぞれ持っていではOK。
数字が小さいほど粒度は粗くなり、数字が大きいほど粒度が細かくなります。
深い傷を消したいときは、粗めペーパーでやすりがけしていき、仕上げに細かいペーパーで仕上げていきます。
●「ウエス」について
いわば布切れです。汚れや木屑を取り除く用、」余分なワックスを拭き取る仕上げ用で2枚は用意して下さい。
着古したTシャツなどがあれば、それで充分です。