- プロダクトストーリー -イームズファイバーグラスシェルチェア再販売の経緯

永遠の名作、イームズファイバーグラスシェルチェアが環境に配慮した素材で再び登場

あらゆる人にフィットし、どんな空間に置いても違和感のないシンプルで優雅なフォルムという、
誰もがチェアに対して抱く期待への普遍的な答えとして、イームズ夫妻はイームズファイバーグラス製シェルチェアを生み出しました。

発表当初のシェルはファイバーグラス製でしたが、その後当時の製造工程とリサイクルが出来ないという環境の問題点から1989年(日本では1997年)に製造中止となり、2000年に100%リサイクル可能な素材であるポリプロピレン製に素材変更されました。

2014年、ハーマンミラー社は独自の最新工法によるファイバーグラス製造技術により、イームズ夫妻の1950年当時のオリジナルのファイバーグラス製シェルチェアを安全に製造できるようになり、再び登場しました。
従来の湿式プロセスではなく、ドライバインダープロセスで製造されています。
※この製造工程により揮発性有機化合物(VOC)などの有害物質を放出せず、リサイクルできる素材になっています。

この新しいファイバーグラスのフィニッシュには、オリジナルのシェルチェア同様、発表当時から人気を集めた美しい表面仕上げ、そして何十年にもわたり熱烈なヴィンテージコレクターを夢中にさせてきた特徴的なファイバーグラスの繊維が見えています。

- ヴィンテージシェル、現行プラスチックシェル、
現行ファイバーグラスシェル比較 -

■シェル表面の比較

  • ヴィンテージシェル

    製造された年代でファイバーの見え方も異なります。
    ちなみにプラスチックが割高だった頃の初期モデルは、後期に比べファイバーの量が多く1本ずつが長い。
    ※環境問題を考慮して1989年(日本では1997年)に製造中止
  • 現行プラスチックシェル

    表面は細かい凹凸があり光沢感のないマットな仕上がり。
    さらりとした触り心地です。
  • 現行ファイバーグラスシェル

    ヴィンテージシェルチェア同様、ファイバーグラスの繊維が見える仕上げです。
    何十年にもわたり熱烈なヴィンテージコレクターを夢中にさせてきた風合いもそのままです。

■シェルとベース結合部分の比較

ヴィンテージシェルナットが埋め込まれたゴム製の「ショックマウント」を接着剤で取り付けられており、その「ショックマウント」にネジでベースが固定されています。

現行プラスチックシェル現行のプラスチックシェルチェアは、シェル本体とマウントが一体化しており、その突起部分にナットが埋め込まれています。

現行ファイバーグラスシェルヴィンテージ同様、「ショックマウント」を使用しています。
特筆すべきは、この「ショックマウント」の形状。横から見ると傾斜がついています。
これまで負荷がかかり易く、それが原因でマウントが外れることが多かった結合部分ですが、この傾斜をつけることで負荷の軽減につなげています。

■ロゴ・エンボスの比較

- デザイナー紹介 -


チャールズ&レイ・イームズ夫妻

  • ポテトチップのように見える椅子。
    1塁手の遣い込んだミットに似た椅子、
    波型のフォールディング・スクリーン……。

冒険心をたっぷりと持つチャールズ&レイ・イームズ夫妻は、好奇心と果てしない熱情を創作に注ぎ、夫婦によるすばらしいデザインチームを作りました。 夫婦ならではの共同作業によって、家具が新たな展開を見せることとなりました。
すっきりとして現代的で、遊び心と機能性を備え、洗練されていてシンプルで美しい。
それが昔も今も「イームズ」らしさなのです。

夫妻のスタイルと、ハーマンミラーとの関係は成形合板で制作したチェアを1940年代後半に発表したことに始まります。そのなかには、ニューヨーク近代美術館の永久収蔵品にもなったイームズラウンジチェアが含まれています。

チャールズ&レイ・イームズは、どのプロジェクトも一貫したプロセスですすめることによって、大成功をおさめました。
これは人の興味をそそる刺激的なものだろうか?もっと素敵なものにできないか?
それをすると「真剣に楽しい」だろうか?

二人は、アートと科学、デザインと建築、プロセスと製品、スタイルと機能を結合させる仕事を好みました。「細部は単なる細部にとどまりません。それはプロダクトを構成する要素なのです」とチャールズは言いました。
イームズ夫妻ならではの独自のコンセプトは、一夜にしてできるものではなく、時間をかけてはぐくまれるものでした。チャールズは、プライウッドのチェア開発についてこう述べています。
「直観のひらめきでした、30年かかってひらめいたのです」

夫妻に関して言えば、あるものができれば次のものができるというふうでした。夫妻はプライウッドで革命的な作品を生みだしましたが、それがきっかけでファイバーグラス素材の座面を開発しました。
雑誌社の主宰のよるコンテストでは、非常に革新的なケース・スタディ・ハウスを製作しました。
夫妻は写真が好きで映画制作に乗り出し、1959年にはモスクワ博覧会映像展で、友人で同僚でもあるバックミンスター・フラーが設計したドームで、7つのスクリーンに映写をしています。

グラフィックデザインからショールームのデザインが生まれ、玩具集めは玩具の制作へと発展しました。
さらに友人の映画監督ビリー・ワイルダーからの依頼で有名なチェイスのデザインが生まれた。

- ブランド紹介 -


ハーマンミラーの歴史は、1923年、D.J.デプリーと彼の義父のハーマン・ミラーがミシガン州ジーランドのスター・ファニチャー・カンパニーを買い取ったことに始まります。1920年代のハーマンミラーは、伝統様式の家具を製造する会社でしたが、1931年D.J.デプリーは、コンテポラリーデザインの家具が、ライフスタイルが変化した消費者のニーズを満たすことに目を向け、ハーマンミラーの方向性は大きく変わります。

この「問題を解決するためのデザイン」というアプローチは、ハーマンミラーの歴史の中で非常に重要な役割を果たします。D.J.デプリーは、会社を率いた30年の間に、ハーマンミラーを家庭向けの小さな家具メーカーから家庭・オフィスの両方を対象としたコンテンポラリーデザイン家具のリーダーとして広く知られる会社に成長させました。

D.J.デプリーは、製品の質とビジネスに完璧さを追求し、その結果、ギルバート・ローディ、ジョージ・ネルソン、チャールズ&レイ・イームズ、アレキサンダー・ジラード、イサム・ノグチといったその時にもっとも活躍していたデザイナー達とのパートナー関係を積極的に築いていきます。小さな家具メーカーでありながら、 1950年代の初めには、ハーマンミラーはモダンデザインの家具メーカーとして世界的にその名を知られるようになったのです。

- シェルとベースのバリエーション -

■ビジョンに合わせた選択

さまざまな色、脚部をはじめ、イームズシェルチェアには多数の選択肢があり、目的や場所に合わせて好きなように組み合わせることができます。
脚部は4本脚のもの、ロッキングチェアタイプのもの、“エッフェルベース”と呼ばれるワイヤータイプなどがあり、積み重ねたり、まとめて並べたりすることができるタイプもあります。シェルの形は、サイドチェアとアームチェアのタイプが用意されています。

■サイドシェルチェア

各ベースの詳細は下記で説明をしております。

■アームシェルチェア

各ベースの詳細は下記で説明をしております。

- ベース詳細 -

●ワイヤーベースワイヤーベース(通称:エッフェルベース)は、スチールロッド構造とスペーサーに関する数々の研究から生まれました。安定性と耐久性をさらに高め、長期のハードな使用に耐えうるベースを目指して、ハーマンミラーは長年にわたり改良に取り組んでいます。

●スタッキングベース年とともに、サイドチェアはあらゆるチェアの中でも大いに注目を集めるようになりました。
例えばある日は数多くのチェアが必要で、翌日はまったく必要ない、といった広いスペースでのニーズが高まったのです。こうした実用的なチェアを簡単に移動・連結できるよう、スタッキングベースが開発されました。家庭でも、必要なときには予備の椅子として役立ち、必要のないときには簡単に収納できます。

●4レッグベース発売当初の4レッグベースはX型で、2本のスチールロッドが交差してシェルを支えていました。
その後、スチールロッドを分離してより安定させたH型に変わりました。
安定性と耐久性をさらに高め、長期のハードな使用に耐えうるベースを目指して、ハーマンミラーは長年にわたり改良に取り組んでいます。

●ダウェルベースダウェルベースの原型は、おそらくチャールズ・イームズと建築家エーロ・サーリネンが生み出したオーガニック・チェアという名のチェアを起源としています。
この作品もまた、1940年のMoMA主催のコンペ「住宅家具のオーガニックデザイン(Organic Design in Home Furnishing)」向けに作られたものです。
ダウェルレッグと呼ばれる木製の4本脚付きチェアで、シェルの形はシェルチェアと似ていますが、ファブリックのカバー付きであった点が異なっていました。

●ロッカーベースロッカーベースはアームチェアの発売当初に3タイプあったベースのうちの一つであり、無垢のメープル材でつくられたロッカーがワイヤー製の支柱に取り付けられています。
ハーマンミラーでは、子どもが生まれた社員にこのチェアが贈られています。

- サイドシェルチェア -

カラーバリエーションは、発表当初のカラーを忠実に再現した8色、パーチメント、ウルトラマリンブルー、レッドオレンジ、レモンイエロー、グリーン、ネイビーブルー、ブラック、シールブラウンをご用意しています。

- 保証について -

  • 当店はハーマンミラー正規販売店です。
    どうぞ安心してご購入ください。
    万一、保証期間内に取扱説明書等に従って、
    正常な使用状態で使用して故障した場合は当店までご連絡下さい。