マルニ60ウォールナットフレーム・キノママ特集

キノママとは
「木のありのまま、そのままの姿」

節や虫穴、色ムラといった不揃いな表情は、木が生きてきた証であり、木のありのままの姿です。
今まで見過ごしてきた木の良さを再認識し、これを生かしたフレームチェア キノママシリーズが生まれました。

天然の木ある節や虫穴、色ムラなどの個性は、全ての人間に個性があるのと同じ。それぞれの表情に個性があり、それには長所といえるものもあれば、短所といえるものもあります。ひとつとして同じものがないことは、無垢木材の特徴であり魅力でもあります。

この生命力にあふれた木のありのままの姿が、皆さまの心に響けば幸いです。

世界三大銘木 ウォールナット

ウォルナットはクルミ科属の落葉広葉樹でアメリカ東部から中部にかけて南北に連なるアパラチアン山脈一帯に分布しています。樹高は12~21m、直径は0.3~0.5m程でマルニで扱う木材の中では小径木になります。 紫色がかった暗褐色の深い色合いが特徴で、チーク、マホガニーと共に世界三大銘木と呼ばれています。

ウォルナットの魅力は艶のある濃い褐色とその美しい木肌です。製材直後の木肌は 明るい色をしていますが、辺材と心材の境にあるフェノール酸化酵素が空気に触れる ことによって、数時間で濃い鮮やかな紫を帯びた暗褐色へと変化します。 ウォールナットの木は空に向かってまっすぐに成長するため、多くは整った木目を持ち ます。部分的に含まれる波状や巻毛状の木目と混じりあうことによって、独特の美しい 表情を作り出します。

幹が細いため製材すると暗褐色の心材だけでなく「白太」と呼ばれる辺材も現れます。 白太は水分や養分を伝える部分であり、木が成長をするために働く部分です。 また幹が細い分、節も多くみられます。白太も節も家具に使用する際は避けられる ことも多いですが、木が生きてきた証は天然木ならではの魅力です

  • 辺材(乳白色)と心材(暗褐色)の境目が明瞭
  • キノママ・ウォールナットの白太

象徴するキャラクターマーク

樹は長い年月、育った場所や気候の変動、鳥や獣との接触など 、自然環境の影響を受けながら懸命に生きてきた痕跡を体内に留めています。 その痕跡は樹種によって異なり、個性のある表情を作り出します。特にウォルナットの独特な杢目は希少価値が高く、最高級材として扱われています。

縮み杢

木目が波状に縮んでシワが寄ったように見える杢。 繊維方向の木目とは直交するように現れます。 風雨により樹木が曲がったり、枝の重みで樹木に荷重がかかったりすることで生まれる。

サバ杢

幹が二つに分かれた部分に現われる独特の杢。二股杢とも呼ばれる。木の幹が成長の過程で枝分かれしてしまった際の付け根部分に出ます。扇形に広がる柔らかな波と独特な艶が特徴。

外観上の都合で使われなかった木材

木は長い成長過程の中で、様々な環境条件に耐え生き抜いてきました。
家具に使われる木のほとんどは、私たちが生まれる前から森の中に立っています。

マルニ60では美しい木目や色を選ぶこと、腐食や割れなどがない優秀な木材を見分けることはもちろんのこと、 欠点の少ない木材を贅沢に使い、長く愛されるフレームチェアを作り続けてきました。

家具に使われている木の大半は、樹齢80~100年の立派な成木を使用しています。
しかし、その樹齢80~100年の立派な成木1本に対して 、 家具材として使用できる部分はほんの僅かであることを皆さんはご存じでしょうか?

一本の成木から、うねりが激しく家具材として適していない根や枝葉を 切り落とすと、丸太として採れる量は約40%。

その後、樹皮や芯材を除き、木目や色合いなどを条件によってランク分け、 フレームチェアに適した部分を選び出すと、残りの量は約20%にまで下がります。

この過程によって色むらや節のない綺麗な木目が選び抜かれ、 着色剤を一切使用しない、美しい木目や整った色合いの木材から厳選し フレームチェアは制作されていました。

そして選ばれなかった材は「落ち材」と呼ばれ、 ボイラーで燃やし工場のエネルギーとして使用されていたのです。

「落ち材」の価値を再認識

色むらや白太などは家具の強度に影響を及ぼしません。
色や木目が不揃いな表情は、 自然を生きてきた木として当たり前の証。

それは本当に使えない材料なのでしょうか?

マルニ60は今まで見過ごしてきた「落ち材」の価値を再認識し、 節や色むら、虫穴といった木のありのままの姿を生かして、 「ウォールナットフレーム・キノママ」を作り出しました、

私たち人間のエクボやほくろと同じ、 節や色むらは木の持つそれぞれの個性でありチャームポイント。

キノママシリーズの想いや特性をご理解いただき、お手元に届いたキノママフレームの個性に愛着を感じていただけたら幸いです。

  • キノママ・ウォールナットシリーズは集成材を使用しているので、木の濃淡によっては、モザイクウッドのような表情を魅せることもあります。
  • 集成材ならではの接合部分の表情も個性のひとつ。マルニコレクションシリーズの落ち材が使用されている可能性も。

キノママに使用している材の特徴

節(ふし)

節には枝が生えていた後です。気が生長する過程で、幹の中に枝が包み込まれて作られます。節のうち、周囲の組織と密着してるものを生節(いきぶし)、樹皮をつけたまま幹に包み込まれ密着していないものを死節(しにぶし)といいます。

白太(しらた)

白太は木材の樹皮に近い部分で、「辺材」とも言われています。活発に新陳代謝をしている部分なので水分や栄養分の含有率が多いことが特徴です。

色ムラ

木が生長する過程で、変色菌が入る、有色性鉱物などを摂取したことにより、色が黒く変わった材料です。部分的に変色しているため図のように色ムラができます。変色とは腐蝕と違い強度には全く問題のない材料のため、今までは着色して使ったり見えない部分にだけ使っていました。

入皮(いりかわ)

入皮は、樹幹の中に封じ込められた樹皮です。若木の時に損傷を受けると、傷付いた部分の細胞活動が停止します。生長の過程で、その部分が樹皮とともに材中に巻き込まれていくため、樹皮が閉じ込められたようになります。

虫穴

虫が木を食べて抜け出た穴です。樹齢の高いオークには、200種類以上の昆虫が生息し、昆虫を食べる鳥類やどんぐりを食べる動物たちと均衡を保ちながら生きてきた証です。木の成長には全く問題のない小さな傷で、木材の乾燥工程で虫や細菌は死滅しています。

個性を見せるキノママの表情