マルニ60 素材のこだわりについて

「マルニ60」の商品は、普遍的なデザインとこだわり素材選びで知られています。

この特集では、マルニ60のアイテムが使用する素材の特徴と、それがどのように製品の美学に貢献しているかを書いていきたいと思います。

マルニ60で使用される木材

オーク材

オーク材は、豊かな自然の風合いと幅広い用途で、家具や建築に長らく使用されてきました。オーク材の最大の魅力は、その温かな感触と美しい木目です。

横から切ると力強く印象的な木目が現れ、縦切りでは繊細で柔らかな表情を見せます。私たちが使用するオーク材は、環境への配慮から持続可能な森林管理に基づき植栽・伐採されたもので、森林保護に貢献しています。 

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ウォルナット材

ウォルナットはクルミ科の樹木で、その木目の魅力から高級家具や工芸品によく使用される素材です。この木材は管理された森林から計画的に伐採され、その深いブラウン色と独特の縞模様が特徴的で、時間とともにその風合いが増すのが魅力です。木目のパターンは加工するまで予測不可能で、製品によって異なる表情を見せることもあります。このような木製品固有の特性について、ご購入前にご理解いただけると幸いです。 

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木の持つ様々な表情

節や色ムラ、白太といった木のありのままの個性が強くでる場合があります。

木が生きてきた証で、木のありのままの姿です。 木の持つ様々な表情をお楽しみください。

節(ふし)

節は、枝が生えていた跡です。
木が年輪を積み重ねて成長していく過程で、枝が幹の中に包みこまれて作られます。幹を太くし枝を増やして大きく成長した木ほど、多くの節が現われます。 その大きさや位置は 様々で、木を削って初めて現われる場合もあります。

虎斑(とらふ)

虎斑はオークに現れる太く虎の毛のような模様です。

木が成長する際に栄養分を溜めていた部分で、 質の良い天然木の証です。 この模様は木目が真っ直ぐな柾目材に現れます。

光沢があり、銀色に輝いて見えるため 「シルバーグレイン」 とも呼ばれています。

色ムラ(いろむら)

色ムラは、材料にまばらに入ったシミのような跡です。

この跡は、木が成長する過程で変色菌や有色性鉱物 などを吸収し、部分的に色が変わることで発生します。

その大きさや形はさまざまで、周囲の色と混ざり合い 不ぞろいな色模様を作ります。

白太(しらた)

白太は、樹皮に近い幹の外周部の材料です。

中心部の 材料と比べて白味が強く、「辺材」 または 「白肌」と言わ れることもあります。 特にウォルナットは白太がはっきり と現われます。その色味は一様ではなく、様々な色が 混ざり合った美しいグラデーションを描きます。

天然木は1点1点異なり、色の濃淡や木目の違い、節(ふし)などがありますが 品質は問題ありません。 上記以外の虫穴などの木材も使用しています。 品質不良以外の返品、交換は致しかねますので予めご了承ください。

 


素材を最大限活かした「無垢材」

無垢材とは

「無垢材」とは、その言葉の通り加工をしていない木材のことです。

木は育ってきた環境や年月により木目の出方は1つ1つ違います。人間でいえば指紋のようなもので、全く同じものはありません。美しい木目との出会いも無垢材の楽しみのひとつで、また使いこむほどに風合いが増し味わい深くなっていきますので経年変化を楽しむこともできます。傷や汚れがついても、削り直しなどの補修が可能な点は大きなメリットです。

修理やメンテナンスを丁寧におこなうことによって、世代を超えて受け継ぎながら長く家具をお使いいただくことができます。

一方、無垢材のデメリットは反りや割れが出ることがある点です。自然界にあった時と同じく、木材になってからも木は呼吸をしています。空気中の水分を含んだり放出したりしながら呼吸をすることで、木材に割れや反りが発生します。そのため、家具を製作する際にはしっかりと乾燥させ、反り止めなどの工夫を凝らし、反らないように仕上げる必要があります。

マルニ木工の無垢材のテーブルにもしっかりと反り止めの工夫が施されています。

突板と比較して、重量があり価格が高めな点もデメリットとして挙げておきます。

 

 

 

木を見極めることの難しさ

マルニ木工の家具に使われる木材は、すべて信頼のおけるサプライヤーから板材として供給されたものを使用しています。 

入荷した木材は、まずは品質検査を行います。木材加工で大切なのは、適切な水分量かどうかで、それを含水率(8 ~ 11%)で表します。その含水率が、安定していると狂いの少ないモノづくりが可能となります。

次にこの板材を、加工に適切なサイズに切り揃えていきます。サイズが揃っていることはもちろんですが、家具のどの部分に使うか、さらに木目や色、欠点を見極めながら行います。この時点で、すでに塗装完成後の木目や色をイメージして行うことは、より美しく家具を仕上げるための大切な作業です。一つとして同じものがない木材と向き合うこの作業には、削りや磨き、塗装加工と同じように職人的な資質が求められています。

環境に配慮した森林認証取得

 

マルニ木工は、「FSC®」「PEFC」それぞれの森林認証制度を通じて、森林保全や地球温暖化防止を支援しています。

日々、自然環境を守り、限りある資源を大切にしながら、人にやさしい家具づくりを実践していくことを心掛けてきました。その中で違法伐採などにより減りつつある森林資源の保全と育成を推進する自然環境への取り組みの一つが、森林認証制度です。マルニ木工は、「FSC®」「PEFC」それぞれの森林認証制度を通じて、責任ある森林資源の調達を行い、それを利用した製品を共有することで森の恵みを受ける企業として社会貢献に努めています。

まとめ

最後までお読み頂きましてありがとうございました。

当店ではマルニ60の商品を取り扱っており、店舗へお越し頂ければ試座も可能です。

 

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