こんにちはFELICE ONLINE ストアです。
今回はマルニ60でもお選び頂ける木部の仕上げ塗装について解説したいと思います。
オイル塗装とウレタン塗装は、木製家具の塗装の中でも代表的な塗装方法です。それぞれメリットデメリットが異なるので、ライフスタイルに合わせてお選び頂くことをお勧め致します。
[木部仕上げ]について
特に木材は「呼吸する」と言われるほど、室内の湿度を吸ったり吐いたり調湿をしながら日々伸縮を繰り返し時間と環境によって変化が起きやすいため、塗装をすることで変化を抑え、長くきれいにご使用頂けるよう仕上げられています。
樹種によって色が変わるマルニ60の仕上げ塗装
オーク |
ウォルナット |
オーク
オークは、古くから家具や建築材、さらには船材やワインなどの樽材として幅広く用いられてきました。一番の特徴は、温かみのある素材感です。板目に木取ると力強い木目が出て頼もしく、柾目に木取ると全く逆の繊細で優しい表情を見せます。
塗装:ナチュラルクリア色(ウレタン樹脂塗装/ オイル仕上げ)
表面を薄い塗膜でコーティングした「ウレタン樹脂塗装」と木の表面に植物性のオイルを塗りこむ「オイル仕上げ」の2種類からお選びいただけます。どちらも木肌の色を生かしたナチュラルクリア色です。
※オイル仕上げは一部商品のみ対応
ウォルナット
クルミ科の広葉樹で、木目の美しさから高級家具や工芸品の装飾材・突板に多く用いられてきました。深いブラウン色に濃淡のある縞模様が 入った重厚感ある表情が特徴で、使い込むほどに渋みを増す経年変化をお楽しみいただけます。
塗装:ナチュラルブラウン色(ウレタン樹脂塗装)
ウォルナットが持つ豊かな表情を生かしながらも、極端な色差がでないように白太(しらた)と呼ばれる白い部分を少し色づけした仕上げです。
それぞれの塗装の違い
マルニ60には塗装の種類は大きく2つございます、それぞれのメリット・デメリットを合わせて解説したいと思います。
オイル塗装とは
水や汚れに弱いデメリットはありますが、木そのものの美しさや質感、経年変化がお楽しみ頂け、ご自身でのメンテナンス(再塗装)がご家庭でも手軽に可能です。
また、樹脂で塗膜を作らないので樹脂剥がれがなく、純粋に木の経年変化を味わいとして楽しめます。
限りなく木肌に近い、さらさらとした感触が特徴です。
■性質
表面に塗膜を形成していないため、水分が沁み込みやすく、傷や汚れが付きやすいです。
過酷な環境でない場合、空気中の水分を取り込んだり放散するという木本来のはたらきにより、空間を調湿する効果があります。
■メリット
・植物性のオイルなので、環境や人に優しい
・限りなく木肌に近い自然な風合い
・調湿効果がある
・過程で簡単に傷や汚れのメンテナンスが出来る
・使い込むほどに味わいが出る
■デメリット
・水分が染み込みやすいため、輪ジミができやすい
・ウレタン塗装に比べ、環境の変化(過度な直射日光や冷暖房の直撃)に影響されやすい
・木の割れや反りが起きやすい
ウレタン塗装とは
オイル仕上げに比べて水や汚れが染み込みにくく、拭き取ることで簡単にお手入れができますが、傷が付いたり劣化による表面の樹脂剥がれが起きると個人でのメンテナンス(再塗装)は困難です。
表面の塗膜により、ツヤツヤとした質感となめらかな肌触りが特徴です。
■性質
塗膜があるため、オイル塗装に比べて水分が沁み込みにくく、傷や汚れが付きにくいです。
湿度や乾燥などの環境の変化にも影響されにくいため、木の割れや反りが起きにくく、安定した状態を維持することができます。
■メリット
・なめらかな肌触り
・オイル塗装に比べて水分や汚れが沁み込みにくく、傷がつきにくい
・環境の変化に影響されにくく、木の割れや反りが起きにくい
・定期的なメンテナンスの必要なし
■デメリット
・経年変化による味わいが出づらい
・表面にツヤが表れ、木本来の肌触りを感じられない
・深い傷がついた場合や高温により変色した場合、家庭での修復ができない
オイル仕上げをお勧めする理由
樹齢80~100年の立派な成木を使用するマルニ60 フレームチェアでは、長い成長過程の中で様々な環境条件に耐え生き抜いてきた、木本来の姿を感じられるオイル仕上げがお勧めです。
まとめ
最後までお読みいただきましてありがとうございます。
マルニ60とはどのようなブランドなのか?
広島県の老舗家具メーカー『マルニ木工』が、1960年代のロングライフ製品を復刻生産する「60VISION(ロクマルビジョン)」に参加し、立ち上げた新ブランドです。
1928年の創業以来「工芸の工業化」をモットーにいち早く近代化を達成し、高品質な 家具の普及に努めてきたマルニ木工。
「日本の洋家具の歴史はマルニから始まった」と言っても過言ではありません。
そのマルニから2006年、60VISIONというパートナーを得、創業当時の熱い想いを胸に『マルニ60(マルニロクマル)』は誕生しました。当時のデザインはそのままに、現代の 環境に合わせてより良い製品に仕上がっています。