カリモク60の製造工程~資材加工の裏側をご紹介!~The MATERIAL~

 

こんにちはFELICE オンラインストアです、今回は当店でも人気のカリモク60の製造や資材など裏側を公開させて頂きます。

・どんな工場で作っているのか?
・長年愛されてきたけどどのように作られているの?
・一つ一つ本当に職人さんが作っているの?

そんな疑問を持っている方には是非こちらをみて頂き、カリモク60の素晴らしさを是非とも堪能して行ってください!

資材加工について

カリモクが家具の自社生産を始めた1960年代、国産家具に使われていたのは東北のブナ材北海道北部の士別市は、面積の約75%が森林なのです。この地を拠点とする木材の総合メーカーである三津橋産業様の「土場」では、多数の丸太が管理されております。

 「木材は鉄やプラスチックなどの素材とは違い、木目があり、一つとして同じものはありません。バラつきがあるものを管理して、安定的に同じものを供給できるようにするのが私たちの仕事です」

このように同じものが2度とない木という素材を使って様々な工夫をしてきました。具体的には「柾目(まさめ)」「板目(いため)」という言葉があるように、同じ木でもどこをどう切るかで木目や色合いが変わってきます。

さらに木は湿ると伸び、乾くと縮むという性質があり、木の種類によって伸縮の度合いも違ってきます。木のさまざまな特性に熟知していなければ、品質の高い製品を作ることはむずかしいということです。カリモクのこれまでの歩みは、木という特異な素材と向き合い続けてきた日々でもあります。

 ブナは、反りやねじれなどの狂いが生じやすい木材と言われております。狂いが大きいと、加工もできません。そこでカリモクでは自前の乾燥技術を確立して、家具を作り始めたという経緯があります。

乾燥の技術により、木の表情が変わるんです。

木は切ったあと、すぐには加工できません。なぜかと言いますと最大の原因は、木に多く含まれる水分です。生の木には、含水率が100%を超えているものも珍しくないです。また水分は、伐採した瞬間から抜けていきます。そして、その過程で狂いや割れを引き起こしていきます。

しかし、逆にしっかりと乾燥させた木材は強度を増し、塗装や接着などの加工もしやすくなります。
なので、丈夫な家具を作るには、木材に含まれる水分をきちんと管理しながら乾燥させ、適切な含水率にまでもっていくことが必要不可欠となります。

 

 

 製造について

木部塗装

上記で出来上がった資材を今度は工場での製造に入っていきます。

その中の一番大きな工程は塗装となります。

なぜ塗装が重要なのかと言いますと塗装の一番の目的は、「木地の保護」と、「木目を美しく見せる」であります。

・塗膜で覆うことで、材の狂い、割れ、反り、汚れ、腐れ等を防ぐことが出来ます。
・直射日光等により、自然に風化し変退色するのを最小限に抑えれます。
・材表面が傷つかないよう保護し、耐久性を高めることができます。
・天然木の持つ独特の木肌や木目の美しさを最大限に引き出すことができます。

上記のような特徴があり、塗装は製造において大事な工程となっております。

塗装においてのカリモク60ならではの技術

・木地密着が悪いと、塗装の剥がれや、ひび割れにつながります。なのでカリモク60では薄く塗り重ねることで、木地密着をよくして色に奥行き感を出しております。

・実際の木部に塗料を塗ると水分により毛羽立ちを起こすため、カリモク60では表面をサンドペーパーで研ぐことで、平滑さと次の塗装の密着度を高めます。

・標準塗装見本板と照らし合わせ、色の再現がぶれないよう補色を行っております。天然素材のため、一つひとつを目で確認しながら調整する必要があり、そのため技術のある作業者のみが携わります。

組み立て

素材の違いを生かすために最後は人の手で仕上げる

 

カリモク60ブランドの「Kチェア」をはじめ、ダイニングチェアや木肘のソファなどを製造しているところが愛知県の東浦カリモクで行われております。

こちらでの作業は、木工の工程と椅子張りの工程に大きく分かれております。木工工程では、木地パーツを削り出す木工加工、表面を滑らかにする木地調整、接着剤などを使ってパーツを合わせる組付、塗装が順に行われております。

そこでの木工工程を終えた後は、椅子張り工程に進んで行きます。バネを取りつけ、木枠にウレタンフォームを固定し、表地の布をタッカーで張り込めば完成という流れです。

カリモク60の工場を見学して気づくのは、ここの最大限の特徴でもある手作業の多さです。一つひとつの工程は分業化されておりまして、機械化もある程度は進んではいますが、細かな作業になると必ず人の手が介在しているというのが大きな特徴かなと思います。

たとえば木工加工では、機械で削り出したあと、機械ではできない面取りや研磨作業を職人が手で行っております。木地調整でも、ロボットアームが全体の木地調整をしたあと、人の手によって丁寧に仕上げていきます。

こちらはなぜかと言いますと、木の硬さや密度は一つひとつ異なり、機械だけだと仕上がりが均一にならないからです。

 

   

品質を維持・さらには良くしていこうという取り組み 「ベンチマーク活動」

 

カリモク60内で行なっているこのベンチーマーク活動とは、工場内で自他ともに認めるその分野の熟練者、(たとえば塗装のプロや縫製のプロなど)工場内の1番手が結集して作った1脚というものが目指すべき「ベンチマーク商品」となります。
同じく2番手集団、3番手集団も同様の商品を作って行きます。そして、ベンチマーク商品とそれらとはどこが違うかを比較し、評価するという勉強会が定期的に行われています。

この評価会では、工場長をはじめ課長や係長、工長など10数人が集まって毎週金曜日の朝から行われております。
昼までには評価が終わり、評価とともに作ったものが倉庫に並べられる。そこで監督者は昼休みに部下を引き連れて倉庫に行き、実物を見ながらどこがどう評価されたのかを解説する流れになっています。
また、食堂にはいつも何かしらベンチマーク商品が置かれている。それは、できるだけいいものに目をふれる機会を多くするためだそうです。
「ベンチマーク活動は、あくまでみんなで学ぶことが目的です。だから、誰が作ったかなどの名前は出しません。『もっとよくできるんだ』ということを知ってもらえればいいのです」というコンセプトで行なっております。

見本となるものが目の前にあるだけに、「ここのアールの形状がちょっと膨らみすぎている」「張地のラインが左右対称でない」などひと目見て、自分が作ったものとの違いがわかる。
つまり、現在の自分に何が足りないかを自覚できるというのが大きなポイントとなります。
実際に工場の方からの意見ではこの方法は、足りない部分を上司から指摘されるよりもずっと効果的だとされております。
「1人1人が気持ちを入れて仕事をしていないと、クオリティはあっという間に下がっていきます。
たとえある人が一定の技能をクリアしたといっても、その人の気が緩むこともあるでしょう。
あるいは、その人がずっと同じ作業に携わるともかぎりません。全体の技術力を常に底上げし続けなければいけないのです」


また、カリモクでは、ほかにも社員参加型の取り組みが数多くあります。
たとえば、提案箱を設けて現場からのアイデアを募集したり、与えられたテーマにそって少人数のチームで議論し、問題解決を図るQC(Quality Control)サークル活動を推進したりと、さまざまな試みが行われております。

単にクオリティを維持するだけでなく、よりよいものを目指して、どうすればいいかを常にみんなで考える。
そんな皆様の知恵が共有され、もの作りに生かされる。それが最終的に一脚の椅子に結実し、人々のもとに届けられているという気概が最高の家具を作り上げる由縁だと思っております。

 

まとめ

最後までお読み頂きまして、ありがとうございました。

人気のカリモク60の人気の理由の最大のポイントとは作る人と素材・そしてさらにもっと良くしていきたいという向上心が大切だということを強く感じました。

 当店ではカリモク60の販売を行なっており、是非ご覧になっていただければと思います。




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