宮崎椅子製作所の椅子を作っている職人たち ~The People~
宮崎椅子製作所のモノづくりの根幹は、「技術」と「デザイン」を一体にすること。
良質の材料、優れた技術、さらには心を込めた丁寧な仕事を信条として、お客様とつくり手の喜びが通い合うモノづくりを目指しています。
そんな宮崎椅子製作所の製品を作り上げたデザイナーと職人にフォーカスしたいと思います。
デザインと技術を一つに実らせる現場の力「デザインワークショップ」
宮崎椅子製作所では2000年より家具デザイナーの村澤一晃と小泉誠を中心に、Inoda+Svejeほか幾人かのデザイナーとのワークショップ方式でのデザイン開発というものに取り組んでいます。
宮崎椅子製作所の製品開発における重要なテーマは「デザインと品質の両立」です。デザイナーと職人たちは、徳島にある宮崎椅子製作所の工場で現物を目の前にして、デザインはもとより、座り心地や手触りを確かめながら製品開発を行っています。
お客様に永く使っていただける普遍的なデザインを目指し、一切妥協することなく、ともに納得がいくまで議論を尽くし、試作を重ねます。
その結果、技術を活かした新たなデザインが生まれることがあり、新たなデザインを可能にする高い技術力が生まれます。このようにして宮崎椅子製作所ならではの製品をつくり出しています。
宮崎椅子製作所社長
「デザイナーと職人が、木粉にまみれながら原寸試作を一緒にチェックしていきます。現場で手を動かしながら生みだすワークショップスタイルの開発体制が、私たちのデザインワークの原動力です。」
実直な手仕事と、精密なマシン加工。
「この製品をつくる意味は何か。」 宮崎椅子製作所の製品を使って頂いているお客様の姿を想像することが、品質への責任とつくる喜びに繋がっています。
そのうえで、最適なつくり方を探求することが職人さんの役目となっています。昔ながらの工具とともに、先端機械の正確さや合理性を採り入れて、いずれも手の延長にある道具として使いこなし、モノづくりに活かしています。
これまでの常識を見直し、時には矛盾を乗り越え、できなかったことができるようになる。というような挑戦の連続です。
目と指先が、精度と品質を向上させる。
丁寧に加工した木部パーツを組み上げた後は、接合部をすり合わせて綺麗に研磨し、環境と健康に配慮した天然成分100%の蜜蝋ワックスやオイルで仕上げます。
木は一本一本、木目や節が異なり、それぞれに個性があります。年月を経るごとに徐々に変化する木の風合いを楽むことができます。
宮崎椅子製作所の職人たちは、完成時だけでなく、製作の各工程で検品を行っています。職人が目視と手触りの両方でフレームの隅々にまで気を配り、思わず何度も触りたくなるような温かみのある製品に仕上げています。
革と布の専門職人が、木の椅子を仕上げていきます。
裁断・縫製・張りは、椅子を仕上げる最後の工程です。
宮崎椅子製作所では良質の革と布を厳選して使用しています。例えば牛革にはナチュラルマークといわれる牛が生きている時にできた傷や虫刺され跡があり、それこそが本革の証と言われております。
宮崎椅子製作所の専門職人はナチュラルマークを全てチェックし、社内の基準をクリアしたものだけを製品に使用しています。
また、裁断後は革や布を立体的に縫い合わせ、木部にフィットするように張りを行っています。そこでもさらに職人の繊細な技が込められています。
まとめ
最後までお読みいただきましてありがとうございました。
デザイナーと職人が共同で商品開発を行っている様子は時には衝突もあるかと思いますが、とことん意見を出し合い議論を積み重ねて開発を行っています。
そんな本気の方たちの努力があるからこそ、本当に良い椅子が出来上がるのではないかと思います。
当店では宮崎椅子製作所の家具を販売しております。
この機会に是非見て行ってくださいませ。