広松木工の歴史について

広松木工は福岡県大川市で1950年に創業しました。

初めは木製の机をつくっていた木工所でしたが、70年代に暮らしの家具をつくりたいという思いから、パートナーとなるデザイナーと手を組み、オリジナル家具の製造に取りくみました。

広松木工の主軸となり、継承し続けたいと考え生まれた「SHAKER」シリーズに始まり、90年代に職人のアイデアから生まれた「SONO」シリーズなど、年月を経て、長く使い続けたいと感じられる家具開発と、製造を今も行っています。

 

広松木工の代表的なデザイナー「森 宣雄」との出会い

広松木工の代表的なデザイナーである森 宣雄さんの出会いは1985年、当時広松木工が大川市の展示会(九州)出店したのを受け広松社長自らがデザイン家具の聖地であるミラノの展示会へ一人で出向き、デザインが重要と認識した頃でした。

そこで初めてシェーカーシリーズの開発を行い、今の広松木工の原点ができました。

シェーカーデザインはの特徴は「シンプル」「ナチュラル」「機能的」としており18世紀後半から20世紀初頭のアメリカで生まれました。機能性を追求した実用的なものでありながら、装飾を削ぎ落した中から生まれた機能美が洗練されたフォルムを描き出しています。

原点であるシェーカーを作ったその後もSHIRLEY・ANIMA・FREX・GALA・VERA CREPAと様々なブランドを手掛けていきました。

 

シェーカー(SHAKER)シリーズとは

18世紀後半から20世紀初頭のアメリカで生まれたシェーカーデザインは、機能性を追求した実用的なものでありながら、装飾を削ぎ落した中から生まれた機能美が洗練されたフォルムを描き出しています。

「不必要」なものを削ぎ落すためには、その構造を支えるための細部の仕事こそが重要になります。簡素でありながら丁寧な仕事によってつくり出されるシェーカー家具は、家具として究極のデザインの一つであるといえます。

シンプルでナチュラル、そして機能的であること。時代を超えるデザインであり、長くつくり続けたい、そして使い続けたいと思える家具であること。シェーカー家具が持つ基本思想は、広松木工のものづくりの原点となっています。

広松木工のシェーカーシリーズは、当時のデザインを可能な限り再現し、美しさを追求してつくられています。ヨーロッパ家具の装飾を削ぎ落とすことで生まれたとされているその造形は、研ぎ澄まされてシンプルでありながら、装飾性を失なっていない設計となっております。

広松木工のものづくりで大切にしていること

天然木をオイル仕上げで製作するなど、「素材の味わいを活かして」製作しております。

目指しているのはシンプルでオリジナリティあふれる家具づくりです。
手に馴染む道具として送り出せるよう、職人の手でひとつひとつ丁寧に仕上げています。

また、広松木工では、素材の風合いをいかしたものづくりを行っています。素材の肌ざわりや表情をダイレクトに感じられるオイル仕上げメインとし、素材の経年変化の魅力を感じられる独自のディストレッシング加工を施した「SANTA FE PLAZA」「GALA」など、様々なシリーズを開発しています。すべてのシリーズに共通して、テイストや流行に捉われない「広松木工らしさ」を追求しています。


広松木工の未来への取り組みについて

広松木工は2023年に製造過程で使っている木材の“端材”を利用して作った「SONOビーンズ」「SONOクレイ」といった端材を活用した製品の売上げの一部を、森林保全団体である「more trees」や、世界中の子どもたちの命と健康を守る「日本ユニセフ協会」に寄付をさせていただき、地球と未来を守る活動へ支援する取り組みを開始しました。

木材を取り扱っている会社としてその端材を無駄なく活用することで環境にも考慮し最大限に活かすことはとても重要ですね。