CHORUSのモノづくりのこだわり「人」

ダイニングチェアを得意とする日進木工株式会社は、軽く丈夫であり、どのアングルから見ても美しいデザインが 特徴の椅子をこれまで手がけてきました。

そのモノづくりの背景には、木材を丸太の状態で仕入れ、飛騨高山で製材を行なうところから始まります。丸太から製材する理由は2つあり

  1. 用途に応じて柾目や板目、厚みを挽き分け、端材からも角材を取り、木材の無駄が出ないよう工夫をするモノづくりのために行います。
  2. 木材の乾燥マネージメントをより深められ、しなやかで 剛健な造りを実現しています。

そうした日進木工の技術力を最大限に活かした 無垢材で構成されたのが「CHORUS(コーラス)」です。

木の本来の質感を生かし、また長く使い続けられる無垢材にこだわった家具となります。暮らしに溶け込む上質なダイニングセットとして、またホテルやレストランなどコントラクト向け家具としても想定しており、国内・海外、用途問わず、様々なインテリアに合うように設計されています。

そんな日進木工はインテリアの主役の根幹は「人」であると考えています。

食事をしたり、会話を楽しんだり、本を読んだり、音楽を聞いたり、リラックスしたり・・・

人が心地よく過ごしてこそ、空間は彩りを増していくはず。そのためにはどんな家具が必要なのかを考え抜いています。その結果日進木工が導き出したのは、「シンプルなモダンデザイン」という答えでした。

「人」が一番心地良いと感じる「シンプルなモダンデザイン」

日進木工の顔ともいえる椅子は、軽く丈夫であり、どのアングルから見ても美しいデザインが特徴です。そんなデザインのルーツは、1963年の北欧視察で出会った北欧の家具たちと語っています。しかもその出会いはまさに運命的といえるものでした。日進木工は北欧から学んだデザインのエッセンスと、飛騨匠から継承した伝統的な技術を融合させ、堅牢かつ機能美に溢れた家具へと昇華していきました。それは時代や環境を問わずあらゆるシーンにマッチし、人に寄り添う家具を作っているからです。

そんな日進木工を支えてきた「人」が作り上げてきた技術をご紹介します。

1300年前より続く「飛騨の匠の技」

日進木工では、1300年前より受け継ぐ「飛騨の匠の技」を飛騨地方の地域資源のとらえ、その蓄積と利活用に力を入れています。日進木工ならではの軽くて丈夫な家具づくりは、こうした地域資源の有効活用、そして機械生産と手しごとのベストミックスにより実現しています。

日進木工4つの技術

 1、木材の選定と適材適所

   

木材の選定と乾燥は家具づくりの生命線といわれます。

鋭い選定眼をもった経験豊富なバイヤーがたくさんの木材のなかから状態の良い闊葉樹(広葉樹)だけを見極めて、なら材、ブナ材、ブラックウォールナット材を中心に、丸太の状態で仕入れます。

仕入れた木材は乾燥した上で製品の部材に応じた寸法にカット(木取り)し、適材適所に仕分けしていきます。木材は有限資源ですからムダなく大切に活用し、末永くつかえる家具づくりを目指しています。

2、乾燥技術

十分な乾燥が施されていない家具は、かならずどこかに狂いが生じます。割れ、裂け、反り、ねじれなどがその代表例となります。

日進木工では、仕入れた木材を1年ほどかけて天然乾燥し、その後さらに乾燥庫のなかで20~30日、人口乾燥しています。丸太から製材して家具材となるまでにおよそ35%の水分を減らし、含水率8%という基準へ近づけます。たとえ製品になっても木材は生きている。そのことをちゃんと理解しているからこそ、1年以上の時間と手間をかける。

高い乾燥技術は、良質な家具づくりに欠かせない工程の1つです。

3、曲げ木

飛騨高山は椅子づくりから始まった日本有数の家具の産地です。中でも「曲げ木」は産地を代表する技術です。

元々まっすぐな木をそのまま乾燥させた木材に美しい曲線を与えるには、帯鋸でその形を切り出すか、木材自体を曲げるかとなります。この木を曲げる技術を駆使している日進木工の「曲げ木」では120度の釡で50分蒸してから型にはめて固定します。この技術は木材の繊維が通った板や棒を曲げるため、材料のロスが少なく、一定の強度を確保できます。

また、どの工程においても木材の厚みや樹種によって時間や温度を調整しなければならず、季節の気候といった微妙な変化にも影響されるので、技術の習得は至難の業と言われております。そのため、職人の長年の経験や蓄積したノウハウがとても大切となります。

曲げ木は美しい曲線と軽くて丈夫な椅子づくりに欠かすことのできない技術。他にも「手曲げ」「帯鉄式曲げ」などの方法があります。

4、飛騨高山の家具職人の技「角ホゾ構造」

1日のうちに何度も立ち座りを繰り返し、人によって重量や身体の動かし方がさまざまだからこそ、椅子は軽くて丈夫な方がいいとされています。特に軽さと高い強度を併せもつ、日進木工の椅子を実現させているのは、腕利きの職人による「角ホゾ構造」という接合加工技術です。

「角ホゾ」とは角ホゾ構造とよばれる木造建築の柱と梁をつなぐ木組みの一種です。いわゆる木造建築で言われている柱と梁をつなぐ木組みの工法と同じです。

椅子は特にうしろ脚と座面の接合部に負担がかかるので、細身の椅子はこの角ホゾ構造でなければ十分な強度が保てません。角ホゾより角穴の寸法を小さくこしらえることが日進木工独自のノウハウです。3.4kgの軽さでありながら強く頑丈な椅子がつくれるのはこうした伝統技術を受け継いでいるからです。

 まとめ

CHORUSを発表した日進木工で実践している「飛騨の匠の技」、そしてさらにそれを作り上げていく職人。

一つ一つを丁寧に作っていくためには長年積み上げられた経験と知識が必要となります、それがまさにCHORUSで表現されているのではないでしょうか。

北欧から学んだデザインのエッセンスと、飛騨匠から継承した伝統的な技術を融合させたCHORUS、是非ともお試しください。

 CHORUSの商品一覧はこちら