リバコ社「NC」特集

リバコ社のロングセラー「NC」生地
NCは、椅子張地リバコ社のNCシリーズとして今から37年前、昭和61年(1986年)に誕生しました。 創業100年続くリバコトレーディング社の中でも発売開始から37年目を迎える、業界でもロングランの商品の一つになっております。
NCの名前の由来は「ニューカラー」の略です。今から36年前の発売当時の業界において、多くの椅子用張地の色は青・赤・グレー・黒・オレンジ・茶色等、一つの椅子用張地において6色、多くて10色ほどしか色がありませんでした。
当時、椅子張り担当であったある営業マンは、「もっといろいろな椅子を楽しんで使ってもらう、そのためには椅子の表面を覆う椅子張はたくさんの色があった方がいい。また色の多さだけではなくデザイン性や品質も大事、これからさらにインテリアを楽しんでもらう時代が来る。そのためには今までにない、新しい椅子張りシリーズが絶対に必要だ」と考え、まずお客様を回り、張地の色や意匠性についての要望を聞き、また椅子を作る職人さんから張地の強度・伸び率などの使用上での問題点の指摘をもらいました。
耐久性はもちろん、長期にわたって飽きの来ない意匠性にしてほしい、色の表現については単純な青・赤という単一色ではなく、経糸・緯糸の違う色の組合わせや色の深みを出してほしいとの要望が多数を占めました。
こうした要望を実現する為、意匠性についてはあまり特徴を持たせず、かといって単純な経糸・緯糸1本ずつの組合せの「平織」ではなく、経糸・緯糸2本ずつを組合せた「ななこ織」にし、糸での染色をする方法を取り、色の深み織物全体の質感を上げ、高級感を持たせるために織物の元になる糸の素材はアクリルとウールを混ぜ比率をアクリル70%・ウール30%にした特注の糸を作り、基本設計ができるまでに1年以上かかりました。
昭和60年(1985年)、発売の1年前にNCの試作品が出来上がり、要望をお聞きした顧客からも合格点をもらい、いよいよ発売へといく予定で進むのですが、色数の多さに社内での承認がおりませんでした。
当時の業界では1つの椅子張の色数の多くは6~10色でしたが、NCは最終的に49色構成になっていたのです。 色数が多いという事の問題点は商品の在庫量です。49色となると通常の5~8倍の色数になり、商品在庫量も5~8倍必要となることを意味します。1つの椅子張で49色もの色を持つことは、当時非常識であり販売不振で終わってしまった場合の損害も大きくなるのです。
それでも今までにない新しい色構成、織物自体の使いやすさ、長期に渡り使える品質、及び高級感、絶対にお客様に受け入れられるはずだと会社を説得し、ようやく約半年後に承認を得て発売に至りました。

NCが誕生する時から一番に考えていたのが、「色へのこだわり」です。 単純に経糸・緯糸を同じ色で組み合わせるだけではなく、例えば青色と茶色や赤色とオレンジ等、2色を組合わせることによりそれぞれが特徴のある最良の色が出来上がります。また、NCはアクリルとウールを混ぜて1本の糸にしてあるので、アクリルだけ染めてウールを染めない(NC128)、また逆にアクリルも染めるがウールをより濃く染める(NC130)、アクリルもウールも同色に染め、ビビットな赤(NC158)・青(NC159)・黒(NC129)を表現する等の多様性な染色方法を取ることで、ウールライクの高級感のある生地になります。
このように1つの商品の色を決定するには、何度も修正を重ね時間をかけて、最良の組合わせの色が出来上がります。
NCの顔でもあるカラー展開ですが、1986年49色でスタートしてから37年間、これまでに5回の改定を経て、76色のカラー構成(2019年時点)になりました。


ホームユース、コントラクトの中ではトップクラスの耐久度を誇る耐久性も魅力の一つ。 無地の生地では他の追随を許さない「ロングライフデザイン」です。 FELICEではこの「ロングライフデザイン」をキーワードに、末永く寄り添えるものだけにこだわったトータルコーディネートをご提案したいと考えています。
[組成] アクリル70%、ウール30%
[生地巾] 122cm
[価格] 1mあたり¥4,840税込
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- お手入れ方法 -
<普段のお手入れ>
日常のお手入れは掃除機で織り目や隙間に入ったほこりを吸い取ってください。 汚れたときは中性洗剤を3~5%に薄めたぬるま湯に浸した 柔らかい布を軽く絞り、表面をたたくようにして拭き取ってください。 その後、水拭きをしてから自然乾燥させてください。
<汚れがひどい場合>
付着したシミや汚れを取り除く為に開発されたクリーナーとプロテクターのセットがオススメ。新品購入時に吹きかけておくことする事により、油汚れや水性の汚れ等を付き難く、取りやすい状態にしてくれるテキスタイルプロテクター(単品)もおすすめです。
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