こんにちはFELICE オンラインスタッフです。
今回はデンマークを代表するデザイナー「カイ・クリスチャンセン 」についてご説明していきたいと思います。
宮崎椅子製作所ってどんなメーカーなのか?
宮崎椅子製作所の最大の特徴は「オリジナルデザインの製品づくり」に取り組む、木の椅子専門の家具メーカーです。
創業は1969年に日本の四国の徳島です。
地場産品である「阿波鏡台」で技術を培い、2000年から自社ブランドの椅子づくりを開始したメーカーとなります。
宮崎椅子製作所のモノづくりの根幹は
【「技術」と「デザイン」を一体にすること】
宮崎椅子製作所では国内・海外の有力デザイナーと職人が現場で手を動かし、一緒に考えるワークショップ方式でデザイン開発を行っています。
詳しくはこちらからご覧いただけます。
カイ・クリスチャンセン (Kai KRISTIANSEN)とはどんな人物なのか?
1955年 デンマーク王立芸術アカデミー卒業(コーア・クリントに師事し、木工や家具デザインを学ぶ)した後に、ご自身で設計事務所を設立しました。
"Danish Furniture Industries"(デンマーク家具工業展示会)に出品、
"Association of Danish Furniture Industries"( デンマーク家具工業組合展示会)に家具を提供
"Scandinavian Furniture Fair"の立ち上げに参加
"International Furniture Fair"出展(ドイツ・ケルン)
その他にもオーストリア、パリ、ロンドンほか、数多くの都市にて個展を開催しております。
宮崎椅子製作所との出会い
初めての交流は、カイ氏がデザインした椅子「No.42」と、ソファ「Paper Knifeシリーズ」の復刻生産を宮崎椅子製作所が行うことになった2008年から始まりました。
そして、製品チェックのために工場を初めて訪ねてくれたのは2010年。当時、カイさんは80歳を超えていたそうです。
その時の様子は活力に満ちて朗らかな人柄がとても印象的だったとのことです。工場に着くと、あいさつもそこそこに、早速試作のチェックを開始したとのことです。作った椅子や家具を自分の目と手で丁寧に慎重に確かめて、見極める事を大事にしており、指先が縫製のちょっとした膨らみを感じると「縫製した人をここに呼んで」と、製作者と直接対話することを求めます。
その他のデンマークのデザイナーの多くがそうであるように、カイ氏も元々はデザイナーであり職人でもあります。その為、作り手同士の対話というものをとても大切にします。
カイ氏のデザインの特徴としては無理なことはしません。しかし、かといって細かいところまでの妥協は一切ありません。細かい細部にこだわりながら、製作する上で合理化につながることがあれば簡略化や無駄の排除を行ったりします。
それは基本的なことを徹底して積み上げる、ということにあたるのですが、その結果として出来上がるものは美しい木の椅子ではないかという信念を持っています。
カイ・クリスチャンセンのこだわり
一番こだわりがあるところで言いますと椅子の「試作のチェックは相変わらず慎重で丁寧」というところが一番大きいのではないかと思います。
カイ・クリスチャンセンがデザインする上で大切にされていることは
「Positive look, Useful, Ergonomically, Economical, Ecological」といっています。つまりは
「見た目の美しさ、使いやすさ、人間工学に基づいていること、経済的で、環境に配慮していること」
高級感などを追求するというよりは、長く愛着を持って使うことができる上質さというものが大事なのではないかと言われています。
またその上質さには結果的に美しさも必然的に備わるのだと信じています。
使う人に好かれるために、椅子には美しさが必要で、その美しさをカイ氏は自分の手で削り出して考えているのです。
カイ・クリスチャンセンの代表的な家具
No.42 chair(ナンバーヨンジュウニ)
■デザイン
Kai KRISTIANSEN (カイ・クリスチャンセン)
■サイズ
W535 D545 H750 SH460 AH670 (mm)
■Comment
ハーフアームがそなわり、ゆったりしたサイズで座り心地は良好。つくりの難しさのためか、製造中止となっていた椅子の復刻製作が宮崎椅子製作所によって実現しました。
No42はこちらから |
Paper Knife sofa(ペーパーナイフソファ)
■デザイン
Kai KRISTIANSEN (カイ・クリスチャンセン)
■サイズ
W640 D770 H750 SH400 (1P) (mm)
W1150 D770 H750 SH400 (2P) (mm)
W1680 D770 H750 SH400 (3P) (mm)
■Comment
ナイフをモチーフにしたアームの形状がネーミングの由来。カイ・クリスチャンセンがデザインしたソファを2008年より宮崎椅子製作所が復刻生産しました。
ゆったりとしたサイズを細身の美しいフレームで実現しています。
Paper Knife sofa(ペーパーナイフソファ) 3シーター |
Paper Knife sofa(ペーパーナイフソファ) 2シーター |
Paper Knife sofa(ペーパーナイフソファ) 1シーター |
Universe dining table(ユニバースダイニングテーブル)
■デザイン
Kai KRISTIANSEN (カイ・クリスチャンセン)
■サイズ
φ1000, 1100, 1200 H720 (mm)
■Comment
No.42の復刻製作を開始するときに、新たにデザインしたテーブルです。
Universe dining table(ユニバースダイニングテーブル) |
UNI-dining table(ユニ ダイニングテーブル) |
UNI-Master(ユニマスター)アームチェア
■デザイン
Kai KRISTIANSEN (カイ・クリスチャンセン)
■サイズ
W595 D485 H720 SH440 AH650
■Comment
2011年にUNI-Senior / #4110 を改良復刻して以来、開発に取り組んだアームタイプのダイニングチェアです。
UNI-Master(ユニマスター)アームチェア |
HANDY chair(ハンディーチェア)
■デザイン
Kai KRISTIANSEN (カイ・クリスチャンセン)
■サイズ
W500 D525 H750 SH450mm (ハイタイプ)
W500 D525 H720 SH420mm (ロータイプ)
■Comment
1956年発表のNV31をベースに、今回の復刻では肘から背に繋がるラインが円弧を描くよう改良を加えた椅子です。座り心地の良さ、スタンダードなデザイン、トラス構造を取り入れたしっかりとした作りとなっています。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今後いろんな家具に出会うかと思いますが、ぜひカイ・クリスチャンセンもお選びの際の参考になって頂ければ幸いです。
カイ・クリスチャンセン デザインの家具はこちらから |